【診察風景】夜間頻尿・一回の排尿量が少ない など
70代男性
病名 前立腺肥大症・過活動膀胱
初診時の症状:夜間の尿の回数が多い・1回の排尿量が少ない
「頻尿の薬を飲み始めたけれど、まだ夜中に何度も起きてしまう」 「寒くなってから、またトイレが近くなった気がする……」
当院(大阪・やすだ泌尿器科クリニック)にも、このようなお悩みで通院されている患者様が多くいらっしゃいます。今回は、実際に夜間頻尿で内服治療を継続されている患者様の「診療経過」を例に挙げながら、お薬の効き方や治療の進め方について日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医が解説します。
頻尿のお薬は「根気よく」続けることが大切です
現在通院中の患者様は、夜間の尿の回数が不安定で、寒さに伴い症状が悪化傾向にありました。そのため前回お薬を変更しましたが、ご本人としては「少し改善したかな?」という程度の実感でした。
現在も「夜中にトイレに行きたくなるのに、量は少なく、回数ばかり多い」と訴えられています。
ここで知っておいていただきたい重要なポイントがあります。それは、排尿トラブルのお薬は、基本的に継続して内服し、根気よく経過を診ていく必要があるということです。
お薬を飲んですぐに劇的な効果が出る方もいらっしゃいますが、多くの場合、少しずつ時間をかけて「膀胱にしっかり尿を貯められる状態」へと改善していきます。
当院の治療方針:なぜすぐにお薬を変えないの?
今回の患者様の場合、前回お薬を変更したばかりで、わずかであっても「少し改善した(反応している)」という所見がありました。そのため、すぐには別のお薬に変えず、現在の内服を継続して様子を見るという判断をしました。
次回の診察時にも夜間の尿の回数に変化が見られない場合は、以下のステップを検討します。
- お薬の濃度(用量)を増やす
- 別のお薬への変更を検討する
このように、患者様の反応を細かく確認しながら、最適な処方を探っていきます。
【重要】「1回の排尿量が多い」場合は要注意!
頻尿の治療において、もう一つ非常に重要な視点があります。それは「1回に排尿する量が多いかどうか」です。
もし、夜間に何度もトイレに起きるものの、毎回「たっぷりと(多くの量を)排尿している」のであれば、それはお薬によって「膀胱にしっかりと尿を貯められるようになっている(=お薬は効いている)」証拠です。
この場合、膀胱の問題ではなく「作られる尿の量自体が多すぎる(多尿)」ことが原因のため、頻尿のお薬を変えたり増やしたりしても意味がありません。
冬場は「飲水量のコントロール」も治療の一部です
膀胱に問題がないのに尿がたくさん作られてしまう場合、オシッコを作りすぎないように飲水量を減らす工夫が非常に大切になります。
特に冬場は、夏場と違って汗をかきにくいため、飲んだ水分がそのまま尿になりやすい季節です。「健康のために」と夜間に水分を摂りすぎると、夜間頻尿に直結してしまいます。
冬の頻尿対策や水分の摂り方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もぜひご参照ください。
⇒【関連記事】頻尿に対する冬場対策をご覧ください(※ここに別記事へのリンクを貼ります)
夜間頻尿は、睡眠不足を招き、日中の生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。 「薬を飲んでもすぐには良くならないから」と自己判断で治療をやめず、気になることは何でも医師にご相談ください。大阪で泌尿器科をお探しの方は、やすだ泌尿器科クリニックへお気軽にご来院ください。患者様と二人三脚で、根気よく治療を進めてまいります。
(特に冬場は汗がでにくいので)⇒頻尿に対する冬場対策をご覧ください。

やすだ泌尿器科クリニック
院長 安田 宗生
日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
〒571-0065
大阪府門真市垣内町12-32 古川橋メディカルプラザ3F
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